請求書はビジネス上では欠かせない書類です。
請求書を作成しないと、最悪お金が振り込まれない可能性もあります。
外注としてブログやライティングをする機会は意外と多いですので、知識として請求書の作成方法は知っておきましょう。
請求書の基本的な書き方

請求書をどのように記載すればいいか不安になる人も多いですが、請求書の記載は難しくありません。
そのためポイントを抑えれば、誰でもすぐに請求書を作成できます。
請求書に記載する金額は絶対に間違えてはいけない
請求書に記載する金額は、絶対に間違えないようにしてください。
契約書(請求書)において、金額の記載間違いは収入に直結するものであり、間違った数字を書いてしまうとその数字を持ってお金が支払われます。
また複数の記事を納品する場合には、単価や文字数も記載するのもお忘れなく。
近しい人ほど請求書をテキトーに作成してしまいがちですが、そんな時に限ってトラブルは発生します。
請求書に記載する名目は実情に即して記載する
請求書には、金額以外にも金額を請求する理由となる名目も記載します。
一見名目は何でもいいような気がしますが、税金面では名目が大きく関係します。
たとえば消費税の簡易課税は、業種によってみなし仕入率が違いますし、源泉徴収をする・しないにも関係してくるのです。
ブロガーやライターの場合には、執筆代や原稿料で請求すれば問題ありません。
また先方から名目について注文があった場合には、実情に即したものであればその通りの名目で請求書を作成しましょう。
消費税の有無は必ず記載する
駆け出しのライターやブロガーは、消費税を支払うことはありません。
消費税は売り上げが1,000万円を超えない場合には、『免税事業者』となり、消費税の申告は免除されます。
ただクライアントが消費税の課税事業者である場合には、消費税の計算は必要です。
そのため請求書には消費税の記載および、税込み・税抜きを明記します。
源泉徴収税額とは

ライター業をしていると、報酬金額と実際に受け取る金額が異なる場合があります。
なぜなら、報酬を支払うクライアントが、事前に所得税を徴収しているからです。
源泉徴収は税金の前払い制度
源泉徴収とは税金の前払い制度で、報酬を支払う側が代わりに税金を納めます。
また源泉徴収される税金は、報酬金額によって異なります。
【原稿料や講演料等の源泉徴収金額】
100万円以下 | A×10.21% |
100万円超 | (A-100万円)×20.42%+102,100円 |
たとえば10万円の報酬をクライアントが支払う場合、
- 10万円×10.21%=1万210円⇒源泉徴収金額
- 10万円-1万210円=89,790円⇒受け取る金額
となります。
例えば、原稿料は10.21%の所得税(復興特別所得税)をクライアントが先に集めることになります。
なお先方が個人事業主の場合には、源泉徴収が行われない場合もあります。
源泉徴収税は確定申告で精算する
原稿料は源泉徴収税の対象であり、原稿料を受け取る際には、報酬金額の1割マイナスした金額が手元に残ります。
また先に納めた源泉徴収税額は、確定申告で精算することになります。
確定申告書を作成し算出された所得税額が、先納めた源泉所得税よりも少ない場合には税金の納め過ぎとなり、税金が還付されます。
一方、算出された所得税額の方が大きい場合には、源泉徴収税額を差し引いた残りの金額を納めることになります。
結論!会計ソフトを使おう!

請求書の作成自体はそこまで難しくはありませんが、イチから作成するのは少し不安になります。
そんな時に利用したいのがオススメなのが、会計ソフトです。
会計ソフトには定型文がありますので、請求書を初めて作る人でも失敗なく作成できます。
会計ソフトの定型文を利用すれば請求書の作成を間違えない
白紙の用紙から請求書を作成するのは難易度が高いですが、定型文があらかじめ用意されていれば、必要事項を入力するだけで請求書が作れます。
会計ソフトの定型文は記載するべき場所を限定しているので、作成ミスが起こりにくいです。
請求書の原義をコピペでして各クライアントごとに使い分けできる
毎月業務契約しているクライアントに請求書を送付する場合、イチイチ書類を作成するのは面倒です。
しかし会計ソフトを利用すれば、請求書の原義は会計ソフト内に保存することができますので、原義を利用して請求書が作成できます。
毎月最初から請求書を作成するのは意外と手間ですので、この手間暇を省略できるのも会計ソフトの魅力です。
利用回数の制限の有無に注意
会計ソフトで請求書を作成する際の注意点としては、利用回数の制限です。
無料で請求書を作成できる会計ソフトもありますが、無料利用の場合には利用回数に制限があります。
そのため毎月請求書を作成する人は、有料プランに加入することをオススメします。
カンタン作成!マネーフォワード請求書

マネーフォワードクラウド請求書とは、クラウド会計ソフトの『マネーフォワードクラウド確定申告』に含まれている機能の一つです。
そのためマネーフォワードクラウド確定申告に加入すれば、マネーフォワードクラウド請求書を使って請求書を作成できます。
クラウド型の請求書作成ソフトはいつでも書類を作成・発行できる
マネーフォワードクラウド請求書は、クラウド型の会計ソフトです。
そのためインターネット環境があれば、どこでも請求書を作成・送信が可能となります。
いつでも請求書を作成できるメリットは大きく、出張先で請求書の作成漏れを思い出したとしても、インターネット環境があればすぐに請求書を作成できます。
書面での請求書作成の際は郵便代行で対応
請求書は電子・書面どちら作成しても大丈夫ですが、書面で請求書を依頼してくるクライアントもいます。
書面で請求書を作成するとなると郵送手続きが面倒ですが、マネーフォワードクラウド請求書なら郵便代行を1通から代行してくれますので、わざわざ封筒や切手を用意する必要がありません。

マネーフォワードクラウド確定申告のパーソナルライトプランの場合、郵送費用は1通あたり180円です。
一見すると、手数料が高いと感じるかもしれません。
しかし封筒代・切手代や、郵便手続きの時間を180円で代行してくれることを考えると、費用対効果は高いです。
マネーフォワードクラウド確定申告プランなら追加料金不要
マネーフォワードクラウド請求書は、マネーフォワードクラウド確定申告のプランに組み込まれています。
そのためマネーフォワードクラウド確定申告の有料プランに加入している人は追加料金ゼロ円で請求書を作成できます。
会計ソフトfreeeでもラクラク請求書が作成できる!

個人向け会計ソフトfreeeでも、請求先情報を入力するだけで請求書を作成できます。
またテンプレートが用意されているのも、ポイントです。

請求書の郵送代行費用は150円から利用可能!
freeeにも請求書の郵送代行はありますが、1通150円から利用できます。
1通150円は業界最安値であり、ワンクリックで書面の請求書を発送できます。

毎月請求する請求書の自動化が可能
freeeでは、毎月請求する請求書の発送を自動化する機能が搭載されています。
同じクライアント宛てに毎月同じ請求書を送付するケースはありますので、事務の効率化と請求書発行漏れを防止できます。
freeeでは確定申告作成もサポート
freeeの請求書機能は、スタータープランに加入していれば利用可能です。
スタータープランは月額980円(税抜)から利用できるプランであり、年間契約なら9,800円(税抜)と2か月分お得になります。
またfreeeは会計ソフトですので、帳簿管理や確定申告書の作成機能も充実しています。
専門用語や専門知識が少ない人が作成しやすいように設計されているので、ブロガーやライターも利用しやすくなっています。
まとめ
- 請求書は絶対に正しく書くこと
- 毎月作成する請求書は自動化すること
- 会計ソフトを利用して請求書を簡単に作れるように
- 原稿料は源泉所得税額として天引きされる
- 確定申告で納め過ぎの源泉徴収税額は還付される
請求書を作成するのは面倒ですが、後々トラブルにならないためにも作成しましょう。
また毎月の請求書作成の事務量を削減したいなら、会計ソフトを利用して請求書を発送してください。