どうも、薬剤師パパブロガーのアツポン(@Atsuponpapa)です。
ブログ「Atsupon(アツポン)」で薬の選び方やメンズファッションを中心に情報発信しています。
皆さん、ドラッグストアで市販薬を購入する際にどれを買おうか悩んだ経験はありませんか?
本記事では市販薬の選び方の節約方法を薬剤師パパブロガーのアツポンがご紹介します。
実際に薬の選び方を工夫するだけで同じ成分の市販薬を半額近い値段で購入することもできるんですよ。
この記事で学べること
- 医療用医薬品から市販薬へ転用される流れ
- 市販薬の違い:成分含量、添加剤、値段
- お得に買える市販薬
市販薬とは?ジェネリック医薬品との違い
皆さん、ジェネリック医薬品という言葉を聞いたことがありますよね。
ジェネリック医薬品とは、新薬(先発医薬品)と同じ有効成分を使っており、品質、効果、安全性が同等な医薬品です。
医療用医薬品では新薬を開発した会社が特許を有するので先発品(新薬)として市場を独占できます。そして、特許切れの後に後発品(ジェネリック)が参入します。

一方、市販薬にはジェネリック医薬品という概念がありません。

医薬品としての実績が豊富で安全性も十分確認された成分のみが市販薬になることができ、近年では厚生労働省の「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」が評価した上で市販薬への可否が判断されています。
同じ成分なら、お得に低価格な商品を購入できたほうが良いですよね。
後発ブランドが安い理由
市販薬は基本的に先発品や後発品の区別がありません。
例えば、花粉症治療薬で有名なアレグラと同じ成分(フェキソフェナジン)の市販薬は数多くあります。

ただ、有効成分が同じでも全く同じ製品かというと、そうではありません。
含量の違い
製品の成分が同じでも、含量が異なることがあります。
例えば、肥満に対する薬である「防風通聖散」を有効成分とした商品ではその含量(1日量)が商品により異なっています。
ナイシトールG | 3,100mg/1日量 |
---|---|
ナイシトールZ | 5,000mg/1日量 |
コッコアポEX | 3,420mg/1日量 |
新ロート防風通聖散 | 5,000mg/1日量 |
防風通聖散 至聖 | 6,000mg/1日量 |
添加剤の違い
薬には有効成分以外にも添加剤が追加されています。
基本的に添加剤の違いで効果に明確な差が出ることはありません。
育毛剤の成分で有名な「ミノキシジル」は水に溶けにくいという特徴があります。
その溶解性を向上させる目的で添加剤としてアルコールが使用されており、その種類や含量の差によりスーッとしたり、商品の使用感に差が出ることがあります。
価格の違い
ここまで説明したとおり、商品により有効成分の含量や添加剤が異なり、さらには製造コストや広告宣伝費が各メーカーで異なっています。
その結果、同じ成分の市販薬なのに価格差が生じています。
私達にとっては安いほうが嬉しいですよね。
薬剤師の節約術!お得に買いたい市販薬
ここからは薬剤師パパブロガーがおすすめする市販薬の後発ブランドを紹介します!
パブロンゴールド

総合かぜ薬で有名な「パブロンゴールド(大正製薬)」に後発ブランドがあります。
商品名は「ラクロンゴールド(米田薬品)」です!
他の総合かぜ薬と比較しても低価格であり、コスパが高いんですよ。
製品名 | 販売価格 |
ラクロンゴールド | 1,100円/44包 |
パブロンゴールド | 1,400円/44包 |
1包ずつの包装なので、外出時に携帯しやすいのもポイントです。
アレグラ

花粉症治療薬としては眠気が少ないのが特徴である「アレグラ(久光製薬)」が有名ですよね。
同じ有効成分(フェキソフェナジン)の後発ブランドとして「アレルビ(皇漢堂製薬)」があります。
1日あたりの価格はアレルビが半額以下です。
製品名 | 1日あたり | 販売価格 |
アレルビ | 約35円 | 980円/56錠 |
アレグラ | 約110円 | 1500円/28錠 |
ナイシトール

肥満症に対する漢方薬では「防風通聖散」があります。
「ナイシトール(小林製薬)」が有名ですが、後発ブランド「防風通聖散 至聖(北日本製薬)」なら満量処方(防風通聖散エキス6,000mg)で、さらに値段もお得です。
製品名 | 1日あたり | 販売価格 |
防風通聖散 至聖 | 約130円 | 2,800円/396錠 |
ナイシトールZ | 約200円 | 4,300円/315錠 |
薬剤師の節約術のまとめ

ドラッグストアで市販薬を選ぶときに悩んでしまい、結局は有名メーカーの薬を選んでいる人も多いと思います。
お店の薬剤師さんに相談すれば安価な後発ブランドを紹介してくれますし、Amazonや楽天などのネット通販でも後発ブランドを購入することができます。
以上、薬剤師が教える市販薬の選び方を活用した節約方法でした。
- ライター:アツポン(@Atsuponpapa)
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